レバーブロック―自動化と職人技の融合

2021年09月15日

レバーブロック―自動化と職人技の融合

キトーの代名詞とも言えるレバーブロック。重量物の固定や荷締め、位置合わせといった作業には欠かせません。あらゆる産業でご愛用いただいているレバーブロックは、とりわけ建設現場や運輸、造船といったタフな作業環境で活躍します。小型、軽量、耐久性に優れる看板商品は、いかにして生み出されているのでしょうか。

 

材料となるコイル材を、鋼板抜きから成形まで自動で加工し、本体のフレーム、ケースを作ります。写真は、そのフレームの強度を高める「高周波熱処理」工程です。トランジスタ式という方法を採用したことで、工程中の冷却に必要なエネルギーを抑えることができ、消費電力の削減も実現しています。

 

青いロボットがお行儀よく並び、テキパキと動いているのが、レバーブロックの部品の加工ラインです。各パーツ同士の組付けや溶接など4つの工程を、7台のロボットの見事な連携プレーで手掛けていきます。材料を投入した後はすべて自動運転で、夜間でも稼働が可能。生産量の増減にも柔軟に対応します。

 

そして最終組み立てと検査のライン。ここは熟練の職人たちが担います。目にもとまらぬ手さばき、抜群のチームワークで、完成品が次々と積み上げられていきます。一台一台人間の手で検査を行い、品質を担保します。担う作業に応じて、人間とロボットの力を適材適所に配置し、キトーのレバーブロックは作られています。