ホイストの新時代へ

2021年03月15日

ホイストの新時代へ

昨年発売したキトー電動チェーンバランサ。見た目は電気チェーンブロックと似ていますが、これまでのキトーにはなかった新機軸の製品です。その特長とは?

【そもそもバランサとは?】
英語で表記すると”Balancer”=広義にはバランスをとるものという意味を持ちます。巻上機のバランサは、荷物の重量に合わせたパワーを発生させ、釣り合う状態をつくります。それによって、荷物を両手で持ったまま、軽い力でのハンドリングが可能となり、微妙な位置調整や横差しの組立作業を効率的に行うことができます。

【二つの運転モードを搭載】
荷物を直接持っての作業が可能なフロートモード(左)とシリンダモード(右)はいずれも、繊細な位置決め作業に適しています。キトー電動チェーンバランサは、チェーンブロックで培ってきた技術と知見を結集した製品。高い耐久性と操作性を備えつつ、高性能な制御機器の採用により、作業者の動作に即座に反応します。

昨今のトレンドは「見える化」。産業機器とコンピュータをつなぎ、どの機器をどう使ったのか一目で分かる時代です。
ホイストやクレーンも例外ではありません。組み立てるものによって停止位置を自動で決めたり、稼働のモニタリングをしたり、ということが当たり前になってくると思います。このバランサはネットワークにつなげられるので、その先鞭をつける役割も託しています。(開発者・西川 和弘さん)