2020年09月15日
知られざるチェーンの世界その3 世界最高級への飽くなき追求
前回のあらすじ…創業したばかりのキトーは、チェーンブロックの生命線であるチェーンを自社で生産することに。日本でいち早く設備の自動化へと転換も図りました。
終戦から間もない1951年。創業者の鬼頭美代志は初めてのアメリカ視察旅行で大きな衝撃を受けました。当時の日本の鎖は溶接してつないだだけのものでしたが、アメリカでは焼き入れした鎖をチェーンブロックに使っていたのです。これをきっかけに、社を挙げてチェーン研究に取り組むことになりました。
キトーにとってチェーンの熱処理(焼き入れ、焼き戻し)は未知の領域。実験用のチェーンが山のように積まれ、幾多の紆余曲折を経て、「高周波熱処理」という高度な技術を確立させました。
進化はさらに続きます。1980年には、世界初となるグレード100のチェーンの開発に成功。長年にわたる研究の成果が、世界最高強度の鎖として実を結んだのです。
安全で耐久性に優れた製品を開発し、お客様のニーズに応えること。創業時のものづくりに対するこだわり・哲学は、今も変わりありません。世界最高級の強靭なチェーンへ、キトーはこれからも飽くなき挑戦を続けます。
その4へ続く