鎖の長さが東京タワー級!?

2020年01月15日

鎖の長さが東京タワー級!?

 

その大きさに圧倒される、電気チェーンブロック。驚くのは大きさだけではありません。使用するチェーンの長さが300mを超える、とても珍しい製品だそうです。今回は特殊班の内藤剛班長にご案内いただきます。

製造業はもちろんのこと、エンターテインメントや食品工場など、さまざまな産業、用途で使われる製品を毎日手がけています。
つり荷を上げ下げする最大の距離を「揚程」といいます。この製品は定格荷重15t、揚程50m。これだけ長い揚程の電気チェーンブロックは、めったにお目にかかれない珍しい製品です。

15tのつり荷を50mも上げ下げするわけですから、必要なチェーンの長さは300mにもおよび、重さも800kgを超えます。これだけのチェーンを収納するバケットも当然、巨大になりますね。
バケットが大きい分、巻上げ下げの振動でフックやロードチェーンに当たり、傷がついてしまう恐れがあります。そのため、バケットを4本のスリングで固定し、さらに揺れを防止するためのスリングを2本取り付けました。

ホイストを取り付けるツリイタはオーダーメイド。ほかにも屋外で使われるため、電源ケーブルやオーバーロードリミッターなど、電装部分を中心に特殊なパッキンで防水しました。
組立が終わったら、次はいよいよ荷重試験です。

お客様に安全にお使いいただくため、設計から製作までキトーの技術を駆使して、心を込めて作りました。お客様の用意された専用の収納箱に収まって、出荷の準備もばっちりです!
また一台、記憶に残る製品を送り出すことができました。

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