「ものづくりにかける思いは、変わらない。」

2018年09月21日

「ものづくりにかける思いは、変わらない。」

 

 

製造業では、生産設備などのハード面に加えて、各工程が効率よく連携する仕組み作りが重要です。入社2年目の若林未来(わかばやし みく)さんは、山梨本社工場でキトーのものづくりを生産のシステム面から支える製造企画グループに所属、生産に関わる業務の効率化に日々奔走しています。

 

「昨年夏に生産管理のITシステムが一新され、工場のものづくり全体に関わる業務フローが大きく変わりました。私が担当しているのは、受注の予測から生産現場に指示が出されるまでのバックオフィス業務の効率化ですが、これを機に蓄積されてきたノウハウを整理して可視化し、さらなる効率改善を実現したいと思っています。私自身は、ITシステムの切り替えで、会社が大きな変化を経験するさなかに現場実習をしました。当時の現場の生の声を聞くことができたことが、今の業務にも活かせていると思います」。

 

 

さまざまな技術の進歩を経て、ものづくりの現場は日々変貌を遂げています。ゆくゆくは、自他共に認める「技術者」になることが目標という若林さん。

 

「次々と生み出される新しい技術のおかげで、さまざまな作業が迅速かつ効率的に行われたり、昔は考えられなかった技術や工法が実現したりしています。けれども、それは製品が簡単に作れるようになったというわけではない、ということに気づかされました。どれだけ技術が進んでも、ものづくりは決して『楽』にはならない。今も昔も、人々がものづくりにかける熱量は変わらないんです」。

 

 

そんな彼女の相棒は、配属早々に入手した古き良き80年代のフォルクスワーゲンタイプ1、通称ビートル。

 

「ビートルの生産が始まったのは1937年。当時のものづくりは、きっと今のように便利ではなかったでしょう。なので、昔の自動車の方が手間ひまかけて作られた感じがして、もともと好きでした。ところが、実際にキトーに入社してみたら、ものづくりはいつの時代も変わらず、より良い製品を生み出すための努力の積み重ねだと痛感しました。昔の車も今の車も、エンジニアたちのこだわりの集大成なんですね」。

 

 

最後に、若林さんが思い描くキトーのものづくりの未来の姿を聞いてみました。

 

「IoTやAIの活用が意味するところは、人が実際に手を動かす工数が減るということ。かといって、ものづくりに携わる人が減るわけではありません。効率化が進めば、エンジニアがより新しいことにチャレンジできる時間が増えることになります。そのためにも、キトーグループのものづくりの全体最適化を目指す、それが私たちのミッションです」。