Jul. 23.2019
「品質は誠実さや勤勉さから」
「品質はものづくりに携わる人の、誠実さや勤勉さから生まれる」。そう語るのは品質保証本部長の譲原 経男(ゆずりはら つねお)さん。キトーが最も大切にしている品質の最高責任者です。
「キトーはこれまで86年にわたり、世界に誇る日本のものづくりの一端を担い、品質にこだわったものづくりを手がけてきました。創業者の鬼頭美代志は、根っからの職人気質。人が苦労しているところを解決したいという思いのほかに、もっと使い勝手をよくしたい、小型・軽量化を実現したいといった、製品のあるべき姿を常に探求する姿勢を忘れませんでした。妥協しない製品評価を実施し、納得するまで改良を重ねて、キトー製品は市場で評価されてきました。それが今のキトーの品質の礎、土台になっているのは間違いありません」。
「製品に高い負荷を与えて、性能の限界まで耐久性に対する評価を実施します。それはキトー品質を担保するために行うものですが、同時に「お客様に安心して安全にキトー製品をお使いいただきたい」という願いも込められています。またキトーには、売上や利益を優先せず、お客様の声を聞いて、受け入れて、応えようとする姿勢があります。お客様がキトーのこうした姿勢を評価し、キトー製品に信頼を寄せてくださっているのです」。
「品質を担保する仕組みを、ものづくりの工程のなかに作ることも重要です。生産の仕組みとして、品質不良が出ないよう、生産技術部門が考え、研究し、工夫しています。でもやはり根底にあるのは「人」。品質はものづくりに携わる人の、誠実さや勤勉さから生まれるのだと思います。品質には作り手の心が表れると信じている人が工程設計をし、製品を組み立て、検査をすれば、おのずと一人ひとりの品質への思いや行動は変わってきます。キトーグループの誰もがキトー品質への共通理解を深めることで、キトークオリティで保証された製品やサービスを、グローバルに提供することができます」。
品質保証本部長 譲原 経男