事業レポート(2022年3月期 第2四半期)

株主の皆様へ

鬼頭 芳雄

キトーグループが引き続き
社会に必要とされる企業であり続けられるよう
幅広く貢献してまいります。

代表取締役社長 鬼頭 芳雄

平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

今期2022年3月期は、北米や欧州市場における力強い需要回復に支えられ、期初より好調なスタートを切ることができました。9月29日には業績予想の修正を発表し、第2四半期、通期業績の見通しとも、上方修正いたしました。10月以降も需要環境は良好に推移しており、幅広い産業で荷動きも活発化しています。

一方で、鉄鋼材料などの資材費の高騰や、海上輸送を中心とするサプライチェーンの混乱による影響が徐々に顕在化してきており、お客様への製品の安定供給と顧客サービスの維持に、全社を挙げて取り組んでおります。

おもな市場ごとに足もとの需要環境と、今後の見通しについてご説明いたします。北米市場では、昨年の秋以降、需要の回復基調が継続しています。人手不足やサプライチェーンなどの課題はあるものの、引き続き力強い需要が継続するものと期待しています。

欧州でも、地域によってはコロナウイルスの再拡大が懸念されるものの、旺盛な需要が継続しています。それぞれ機能の異なる4つの子会社間の連携が徐々に強化され、競合他社との差別化を実現できる体制が整いつつあります。またフィンランドとオランダの各子会社が生産する製品の北米市場への投入も進めており、当社の北米事業の強化にも一役買っています。

国内市場は、期初から回復基調が継続しているものの、長らく緊急事態宣言下であったこともあり、北米や欧州市場と比べると、力強さを欠く状況でした。足もとでは海外需要にけん引される形で、製造業の設備投資の回復機運が高まっており、インフラ整備関連向けの投資需要も、徐々に顕在化しています。

キトーは来年、90周年を迎えます。キトーグループが、引き続き社会に必要とされる企業であり続けられるよう、安全性と耐久性に優れた製品、それを生み出す無駄を排したクリーンな生産・供給プロセス、そしてお客様との相互信頼に根ざしたアフターサービスによって、安全な作業環境の実現のみならず、環境負荷の低減など、幅広く社会に貢献してまいります。

業績ハイライト

2022年3月期 第2四半期(累計)業績

実  績 期初計画 期初計画比
売上高 282.9億円 250億円 +32.9億円
営業利益   24.5億円   16億円   +8.5億円
親会社株主に
帰属する四半
期純利益
  16.7億円   10億円   +6.7億円
概況
  • 北米・欧州の堅調な需要を受け、増産体制を継続中
  • 日本、アジアは緩やかな需要回復に留まるも、インフラ投資需要が徐々に顕在化
  • 資材費の高騰、部品調達の遅れや、海上輸送混乱の影響

地域別売上高

(単位:億円)
2021.3
2Q
2022.3
2Q
前年同期比
日本 56.6   63.2 +11.7%
米州 95.2 129.0 +35.6%
中国 31.5   39.9 +26.7%
アジア 13.8   15.3 +10.7%
欧州 14.1   24.4 +73.1%
その他地域   9.0   10.8 +19.8%

地域別売上高構成比

2022年3月期 通期 業績見通し

おもな取り組み
  • 日本・米国・中国、生産3拠点での積極的な設備投資を継続
  • サプライチェーンの混乱も、製品の安定供給と、顧客サービス維持に注力
  • 欧州4子会社の連携強化による相乗効果、欧州製品の北米市場への投入

キトーを知ろう Vol.5
〜止まらない工場〜

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世界各地で発生している地震や水害などの自然災害、コロナウイルスの脅威といった予期せぬリスクは、ある日突然、事業活動や日常生活に大きな影響を及ぼします。とりわけ製造業においては労働人口の減少、最近では資材費の高騰や物流の混乱などの問題も顕在化しています。キトーはグループ各社の英知を結集して、「止まらない工場」を目指します。

東海地震の発生を想定

2011年の東日本大震災は、これまでに経験したことのない大規模な地震でした。山梨本社工場の建屋や設備は、大きな被害を受けなかったものの、計画停電による稼働日の調整を余儀なくされ、部品供給の確保にも奔走しました。それ以降、6つの生産棟の建屋、水道、電気、ガスなどのユーティリティ設備、照明、配管などの耐震工事をほぼ終えています。200台を超える生産設備も揺れに対するリスクを評価して、転倒防止対策を講じるなど、安全な作業環境を整備しました。また東海地震の発生を想定して、生産供給機能への影響、ユーティリティ設備や物流の復旧期間など、さまざまなリスクを勘案したうえで、復旧計画を策定しています。

生産の上方弾力性と下方柔軟性

需要拡大を受けての増産には、生産性とパフォーマンスを維持しながら弾力性を持って対応し、需要の落ち込みにより物量が減少した場合にも、効率の良いモノづくりで、しっかりと利益を生み出す、柔軟性を併せ持つ工場を目指します。キーワードは3つあります。「生産能力の拡充」によって上方弾力性を高め、「自動化・省力化」を推進することで、作業の効率化を図り、人員数の制約を補います。また、「製品や部品の適切な在庫数」を確保することで、需要の変動にも柔軟に対応します。

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生産拠点の分散化

キトーの基幹製品である手動チェーンブロックCXとレバーブロックLXを、タイ工場へ生産移管するプロジェクトが進んでいます。コロナ禍の影響で、技術者派遣にも制約があり、スケジュールがやや遅れてはいるものの、8月には日本へ向けて初出荷となりました。

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こんなところでもキトー製品が!

キトーの製品は、あらゆる業界で幅広く活躍しています。

今年の夏の東京オリンピック・パラリンピックは、熱戦が繰り広げられました。水泳、自転車、フェンシングなど、たくさんの競技会場でキトー製品が活躍しました。今回は自転車競技が開催されるドーム型施設と、鉄道レールセンターの事例をご紹介します。

シアターホイストTNER

雰囲気を損なわない、ブラックボディ!

千葉JPFドームが完成しました。キトーのシアターホイストTNER34台が納入され、センターに設置される大型ビジョンを吊り上げます。写真はホイストの設置工事の様子です。TNERは舞台やイベント会場で、照明や音響機材などの装置を設置する作業に特化した製品です。客席から目立たないブラックボディ、アリーナを汚さないようグリス潤滑を採用しています。

シアターホイストTNER

キトーの技術を結集した、自動制御クレーン!

鉄道レールの材料は施設内で6本ずつ結合され、150mの長さになります。キトーのクレーンは、この長尺レールを輸送専用の貨車に積み込む作業に使われます。クレーン6基と、合計12台のホイストを制御技術で同調させることで、レールを安全に運搬することができます。屋外に設置されたクレーンは天候の影響を受けやすく、日差しや雨の影響を受けにくい部品の選定や、逸走防止装置なども装備しました。

キトーのクレーン

Kito’s メディア

ウェブサイト、ソーシャルメディアを活用して
IR情報から製品情報まで、キトーグループの活動の様子を積極的に発信しています。

株主様、投資家からの質問にお答えする

IR担当者に聞け!

2021年08月27日 10:15

  • 経済活動が急回復する一方で、海上輸送コンテナの不足、船積みの遅れ、輸送費の高騰などがグローバルで懸念されています。キトーの事業への影響はいかがですか。
  • キトーは大手輸送会社との専任の業務委託契約によって、これまで輸出用の船積みコンテナは確保できています。北米向けの船便ルートを拡大することで、安定的な輸出を継続しております。最大の輸出先である米国では、港湾混雑に端を発する現地物流の足止めが起きておりますが、一部製品、部品の在庫不足には空輸も効果的に運用し、お客様のニーズに応え、シェア確保に努めています。輸送コストの増加に対応して価格見直しを進めており、グループ全体として、利益面での影響を可能な限り抑えています。

2021年10月04日 10:34

  • 中国恒大集団Evergrande Groupの経営危機による、経済への広範な影響が心配されています。キトーの、とくに中国事業への影響はいかがでしょうか。
  • キトーの中国事業の約8割は、ワイヤロープホイストの製造・販売が占めています。本製品のおもな需要先は工場の設備投資であり、建設、土木といった仮設の現場ではないことから、恒大集団の不動産開発事業の動向に、直接の影響を受けるものではありません。もちろん中国経済全体への影響は、避けられるものではなく、状況をウォッチしてまいります。

障害者雇用率 全国5位

東洋経済の「障害者雇用率が高い」トップ100社ランキングが発表されました。キトーは7.09%(36人)で5位。障がい者雇用マスタープランを推進している点、障がいの種類だけでなく個性を重視した配属を行い、支援者や家族と連携しながら、職場定着に取り組んでいる点を評価されました。

優秀勤労障害者・努力賞

独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の「優秀勤労障害者・機構理事長努力賞」を、2名の社員が受賞しました。今回受賞した2名は、さまざまな仕事にチャレンジしてみたいという気持ちが芽生え、何事にも積極的に取り組んでおり、職場の戦力となっています。

ESGの取り組み 外部評価機関から「Aランク」取得

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社による「MUFG ESG評価 supported by JCR」において、キトーのESGに対する取り組みが評価され、「Aランク」(特に進んでいるESG経営)を取得しました。

MUFG ESG評価 supported by JCR「Aランク」

数字で見るキトー

キトーのビジネスの特長やその変化について、数字を使ってご説明します。

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安全性、耐久性、メンテナンス性を追求したキトーの電気チェーンブロックは、
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電気チェーンブロックEQ お客様に愛されて発売10周年!

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